腹筋と背筋を鍛えれば、腰痛は治るか?
答えは、NOです。
下手をすると、悪化します。
足を固定して、上体起こしをするような腹筋運動だと腰に負荷が掛かりすぎます。
コルセット
内臓の保護
心臓と肺は肋骨に守られていますが、内臓は骨のガードは有りません。
だから、上体を前後左右に曲げたり回旋すること出来るのです。
重力に逆らう
人は二足で立ち姿勢を保ちます。
そして地球には重力があります。
その重力に対して立位姿勢を保持する働きを抗重力機構といい、そこで働く筋群を抗重力筋と言います。
抗重力筋
- 前脛骨筋
- 大腿四頭筋
- 腹筋群
- 頚部屈筋群
- 下腿三頭筋
- ハムストリングス
- 大殿筋
- 脊柱起立筋群
このうち立位姿勢を保持するのは背側の筋肉です。
脊柱起立筋とハムストリングは腰痛に大きく関わります。
バランス
体が正しい姿勢を保ち、なめらかに運動をするためには、これらの筋肉の充分な筋力、持久力、敏しょう性、平衡性、協調性、柔軟性などが必要になります。
しかし、これらの筋肉と脊椎骨、椎間板、じん帯などとのバランスがくずれると、満足な働きができなくなり、痛みを感じたり、日常生活に支障をきたすことになります。
その大きな要素が体の中心にある骨盤です。
骨盤力が無くなると、すべてのバランスがくずれます。