棘上靱帯・棘間靭帯損傷
スプラング・バックといい、あまり聴きなれない言葉です。
背骨には、椎間板というクッションがあります。
それ以外の部分で背骨同士がズレないように靭帯(じんたい)という硬いゴムバンドのようなもので固定されています。
背骨の後ろ側を支える棘間靭帯(きょっかんじんたい)・棘上靭帯(きょくじょうじんたい)の損傷です。
どんな時に起こる?
尻もちを強くついたり、重いものを勢いよく持ち上げたり、コンタクトスポーツでタックルされ、倒れた時などに過伸展を起こし、炎症、損傷を起こします。
ギックリ腰と間違われる
レントゲンで確認出来ないので、ギックリ腰に間違われる事もあります。
痛みの場所
一番体重の乗りやすい、L4・L5(腰椎4番・5番)ベルトラインの中心部に痛みが起こります。
症状
「背ぼねが痛い」
背骨の棘突起間で起こっているいる事なので、こう言う表現になるのかもしれません。
痛み
圧痛と叩打痛は大切で、圧痛は著明でも叩打痛が陰性です。
その圧痛部位と叩打痛のあり・なしが圧迫骨折との鑑別に重要となります。
揉みほぐしはダメ
ギックリ腰だと思ってマッサージ等を受けられる方もいるでしょう。似ているけど違います。
こういう症状なので、揉みほぐしは避けた方がいいです。