土踏まず
前回、土踏まずのことについてふれたので更に足の事。
扁平足について少しお時間を頂きます。
土踏まずの役割
上の図のように、踵骨と第1中足骨からなる内側アーチ、踵骨と第5中足骨からなる外側アーチ、第1中足骨と第5中足骨からなる前側アーチ(横アーチ)の3つで構成されています。
この3つのアーチからなる足底弓蓋のことを「土踏まず」と呼んでいます。
- 衝撃の吸収
- 足部の保護
- 放熱
- あおり歩行の効率を高める
中でも特に重要なのが衝撃を吸収するバネの役割です。
足底の柔軟性が歩行の効率を高め、推進力を与えてくれます。
また、平坦ではない道ではアーチが必要に応じて地面をつかみ、斜面に応じて接地面が広くなるので安定性も得ることができます。
土踏まずが未熟である扁平足の場合は、バネの働きがないので地面からの衝撃を十分に緩和することができず疲労がたまりやすくなり、中足骨の広がる開張足、さらには外反母趾になりやすくなります。
扁平足の成り立ち
何で、扁平足になるの?
青い部分が「舟状骨」(しゅうじょうこつ)という骨です。
「舟状骨」という名前は、足の甲で“船底”のようなアーチを描いていことから付けられました。
体重を支えたり、足の蹴り出しの際などに重要な骨です。
土踏まずの真上にあるこの「舟状骨」が、地面の方向に落ちてしまってアーチが崩れるのが扁平足です。
アーチが崩れることで、足幅が広くなり、出っ張った部分が靴に当たって痛む人もいます。これが外反母趾です。
支える筋
1長趾屈筋
2後脛骨筋
3長母趾屈筋
4前脛骨筋
この4つの筋肉がきちんとバランス良く働いていると土踏まずが形成されます。
力を失うと舟状骨が落ちてしまい、扁平足になります。
重 心
二足直立姿勢で立っている際、重心は常に動揺しています。
土踏まずがしっかり形成されていると重心が前にくるので安定します。
土踏まずの形成はバランス能力にも大きな影響を与えいるといえます。
扁平足になると、足甲がつぶれるように広がり、親指と人さし指の間が広くなります。
この状態で、幅が狭かったり、つま先が細くなった靴を履くことで、足の甲から親指の付け根にかかる「第1中足骨」(だいいちちゅうそくこつ)が内側に折れて、親指が「くの字」書くように変形し、突き出した部分が痛みます。
姿 勢
重心が変化すると姿勢も変わります。
姿勢の悪さで扁平足になる事がわかりました。
ならば、その姿勢の元となるのは骨盤の位置になります。
骨盤の位置が悪いと股関節・ひざ関節・足首の関節の位置が変わってきます。
悪い姿勢でいるとO脚・X脚という風になっていきます。
正しい姿勢は、正しい骨盤力です。