腰痛 座り続けると腰が痛くなる40歳女性。もうこの症状で数年は悩んでいます。 痛みが出る場所は、腰椎5番の高さで、脊柱起立筋の周辺で範囲は手の平ほどの広さです。 この女性から相談を受けました。
A:腰痛とは
【骨盤の位置です。】
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立った姿勢
- 真ん中が「正常」、質問者の場合は左の「後傾」だと思われます。腿裏の筋肉「ハムストリングス」が骨盤を引っ張り背筋が伸びている状態が骨盤後傾です。(いわゆる猫背ですね)
【猫背】頭はうつむきぎみ、肩は内側にはいり、骨盤後傾、股関節の動きが悪いから膝か曲がってる、歩く時も膝が伸びない。
普通に立っていいて背中の筋肉(脊柱起立筋)が伸びているのだから、前かがみななる更に引っ張り痛みが出ます。
座った姿勢
写真 左
- 左は座骨を立てて座っています。座骨を立てる事によって下半身が安定し上半身への負担が減りまっすぐになります、当然腰への負担も減ります。
写真 右
- 質問者は右のタイプではないかと想像できます。
- 骨盤と背もたれの隙間が大きく、頭も前に倒れています。
- 猫背の方に多い座り方です。
- 脊椎起立筋も伸びきっていて、しかも長時間この姿勢が続くと血液の流れが悪くなり乳酸の蓄積も発生し腰椎5番(ベルトライン)辺りに痛みがでたのだと思います。
脊柱起立筋とは
- 脊椎起立筋とは数種類の筋肉が骨盤から頚椎上部まで達しています。
- 脊柱起立筋が収縮すると、その名のとおり上半身を起立させたり、背筋を伸ばす筋力が生まれます。
学術的な腰痛
【特異的腰痛】
- 急性腰痛症(ぎっくり腰)
- 椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 変形性脊柱症
- 腰椎圧迫骨折
- 心因性腰痛
- 腫瘍
- その他
【非特異的腰痛】
原因が特定出来ない腰痛です。腰痛患者の85%がこちらです。
85%は、特定出来ないのです。
この後、腰への負担の事少し書いておきます。
腰への負荷の目安のひとつである椎間板内圧は、座っているときのほうが立っているときに比べて1.4倍も多いという研究結果もあります。また、少し古いデータですが、平成14年度の厚生労働省労働者健康状況調査では、腰痛経験者の「発生原因作業」として「座り仕事(※腰掛け作業)」が18.6%だったのに対し、「立ち仕事」は15.1%という結果も。僅差ではありますが、どうやら“座り 仕事”のほうが“立ち仕事”より腰痛になるリスクは高そうです。
改善方法
- 同じ姿勢で長時間作業をしない。
- 40〜50分位に簡単なストレッチを2〜3個行う。
ハムストリングのストレッチ
腸腰筋のストレッチ
内股のストレッチ